一番嬉しいのは、やっぱり、子どもたちの「おいしかった!」が聞けた時。笑顔で頬張る姿を見るために工夫する日々です。
たとえば、ほうれん草を食べさせたい時。緑の野菜って嫌がる子がすごく多いので、ほうれん草だけで調理するのではなく、コーンも入れてみる。見た目を少しカラフルにするだけで、子どもたちは頑張って食べようとしてくれるんです。嫌われ者の食材ほど、「どうしたら食べてくれるかな?」と考えるのが楽しいですね。
「月数回のクッキングで何をするか」も、栄養士や調理師の腕の見せ所です。先日は、ポップコーンがはじける様子に子どもたちは大はしゃぎ。だから、この仕事は辞められません。モニカにはママ社員が多いので、私もずっとこの仕事を続けたいと思っています。
毎日の仕事は、ただ給食をつくるだけではありません。「いつもおかずを食べないエリちゃん、少なめに盛ったら頑張ってくれるかな」なんて考えながら給食をよそったり、「メイちゃんのために作ったんだよ」「ケイくん、あと一口頑張ろう!」と隣で応援しながら給食中の様子を見るのも日常茶飯事。子どもたちが「食」を通じて成長していく姿には、感動させられます。
調理や片付けなどが終わった後には、子どもたちと一緒になって遊んでいます。「たくや先生」も、子どもたちや保護者の方からすれば先生の一人ですから。定時が近くなり、帰りの支度を始めると、「帰らないで~!」なんて可愛い声が聞こえることも。子どもたちの言葉に癒やされる日々を過ごしています。